Tsunagu Project
太鼓“維”(つなぐ)プロジェクト
金刺凌大が立ち上げた、和太鼓を通じて人と人、文化と文化を「維ぐ」プロジェクトです。現在は活動していませんが、これまでの歩みを記録として残しています。
Concept
プロジェクトの想い
全国を演奏で回る中で、和太鼓をきっかけに生まれた縁が数多くありました。その縁を大切につなぎたいという思いから、このプロジェクトは始まりました。目標は、人と人、文化と文化、地域と地域、そして国と国までも、太鼓を通して心から「維いでいく」ことです。異なる和太鼓の文化が交わることで、新しい文化が生まれることも願っていました。
2011年のツアーを皮切りに活動を重ね、2013年2月に、プロジェクトとして実質的に組織を立ち上げました。
「維」には「大綱」という意味があります。天と地は4本の綱(維)で支えられているという考えから、「天地のはて」という意味も込めています。
Tour
「沖縄で太鼓を打とう!」
2011年に始めたツアー企画です。個人やチームで参加者を募り、東京でのワークショップのあと、全員で2泊3日の沖縄へ向かいました。現地では、沖縄の祭典やイベントのステージで、プロ奏者とともに太鼓を打ちました。
| 年 | 参加人数 | 参加イベント | 参加プロ奏者 |
|---|---|---|---|
| 2011 | 16名 | 琉球の祭典(那覇市) | 金刺凌大・関根まこと |
| 2012 | 27名 | 琉球の祭典(那覇市) | 金刺凌大・橋口隆之 |
| 2013 | 32名 | 琉球×和太鼓 “維”文化祭(恩納村) | 金刺凌大・橋口隆之・関根まこと |
| 2014 | 約8名 | 第2回 琉球×和太鼓 “維”文化祭(恩納村) | 金刺凌大・橋口隆之・関根まこと |
Festival
琉球×和太鼓 “維”文化祭
和太鼓を中心に、沖縄の芸能や食、物産が集まる、文化交流のお祭りです。昼は誰でも入れる広場でのステージと和太鼓体験、夜はホールでのコンサートという構成で、沖縄県恩納村の「ふれあい体験学習センター」を会場に、2回開催しました。
- 第1回
2013年 - 10月26日(土)に文化祭、27日(日)に“維”コンサートを開催。古謝翔龍太鼓、雄飛太鼓、恩納村青年団エイサーなど沖縄の団体と、県外の和太鼓チームが出演しました。コンサートには、金刺凌大、橋口隆之、関根まこと、沖縄県立芸術大学の琉球芸能専攻OB会が出演し、県外から参加した和太鼓の仲間は総勢30名を超えました。
- 第2回
2014年 - 12月7日(日)に、広場での「“維”がるフェスタ」と、夜の“維”和太鼓コンサートを開催。コンサートには、金刺凌大、橋口隆之、関根まことの「東京×沖縄 緋の風」が出演し、志多伯獅子舞棒術保存会、沖縄県立芸術大学の琉球芸能専攻OB会、笛奏者のfumikoがゲストで参加しました。東京からも、約8名の太鼓仲間を連れて参加しました。
主催は太鼓“維”プロジェクト。沖縄観光コンベンションビューロー、宮本卯之助商店、沖縄タイムス、琉球新報などの後援をいただきました。
Ueno
「うえの夏祭りで太鼓を打とう!」
2014年7月19日(土)のうえの夏まつりパレードに、プロジェクトのスペシャルチーム「瑠璃の風」として出演しました。演奏曲は、金刺凌大が作曲した「Ryu-en」と「維 -Tsunagu-」です。
Team Building
和太鼓チームビルディング
法人・団体向けの研修プログラムです。和太鼓を一緒に打つことで、コミュニケーションや連帯感、相手を理解する力を育て、心身のリフレッシュにもつなげます。1回で完結するもの、3回で完結するもの、発表を目標にするもの、継続して取り組むものなど、目的に合わせたワークショップを用意していました。
Report
“維”旅レポート
2013年から、金刺凌大が和太鼓に情熱を注ぐ人々を訪ね、その想いをうかがった連載です。「出会う皆さんの想いと、読んでいただく皆さんとの想いとが〈維がる〉瞬間があれば嬉しい」という願いを込めて、記事にしました。
連載の最初の記事「旅のはじめに」では、こう綴っています。和太鼓は、儀式や自然への祈り、人々の鼓舞のために使われてきた楽器です。ステージの芸能としての歴史は、まだ1世紀にもなりません。地域ごとに多様な文化があり、それは方言のように「オンリーワンはあってもナンバーワンはない」。太鼓に情熱を注ぐ人々と出会い、その人やチームにとっての和太鼓を知りたい。それが、この旅の始まりでした。
- 第1回
2013年4月 - 宮本卯之助商店 宮本芳彦さん
文久元年(1861年)創業、太鼓・神輿・祭礼具の老舗の社長。創業150周年に向けた社内改革や、「和太鼓」をひとくくりにせず、郷土芸能やお祭りの太鼓と創作和太鼓の違いを伝える大切さについて、お話をうかがいました。和太鼓の魅力は「入りやすさ」。その奥深さを伝えていくのが、作り手と奏者の役割だと語られました。 - 第2回
2013年4月 - 三浦太鼓店 5代目 三浦彌市さん
愛知県岡崎市で、慶応元年(1865年)から続く太鼓店。40歳ごろに自ら太鼓を打ち始めたことで人の縁が広がり、「岡崎桜まつり太鼓フェスティバル」や「佐久島太鼓フェスティバル」を立ち上げました。「お客様の納得のいく音を作りたい」と、皮張りへの立ち会いをすすめています。夢は、太鼓好きが集まる「太鼓のテーマパーク」。取材した凌大も皮張りに立ち会い、自ら鋲を打たせてもらいました。 - 第3回
2013年6月 - 雄飛太鼓 嘉数義光さん
沖縄県金武町の和太鼓チーム「雄飛太鼓」の代表。伊是名島の「尚円太鼓」との出会いから生まれた、結成10年のチームです。島を離れて高校に進む子どもたちの居場所にもなってきました。これまでに約250人が会員として巣立っています。「エイサーは祈り、和太鼓は浄化のような気がしますね」という言葉が印象に残りました。